日本作文の会とは
すべての子どもに生活に根ざした表現と生きる力を!
作文の時間に、何をどう書かせたらよいのか、行事の時に感想だけ書かせたり、短作文や想像作文だけでいいのか。「子どもたちが本音で作文を書いてほしい。」と思っているあなた。子どもを愛し、作文教育をはじめているあなた。「日本作文の会」に入っていっしょに勉強しませんか。
昨日したことを、きちんと思い出せない子。思い出すことを「めんどくさい。」「書くことがない。」と投げ出してしまう子。こんな子どもがいっぱいです。しかし、どの子にも目を輝かせて、先生や友だちに話したい、訴えたいことはあるのです。ただ、「かっこう悪い。」と思ったり、どう書いたらよいのか書き方が分からないでいるのです。もともと子どもに力がないからではありません。
子どもが何の心配もなく書きたくなるように、表現意欲をかきたたせ、生活のしぶりを励まし、表現の仕方を指導するなど、手立てを尽くせばどの子も書いてくれます。
わたしたちは、子どもたちが「したこと・見たこと・聞いたこと」など、心を動かしたことを文章に綴り読みあって価値あることや美しさ正しさなどを学べるよう、全国的に実践を交流し研究しあっています。
日本作文の会とは
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1950年7月1日、同人組織「日本綴方の会」として発足。翌年「日本作文の会」と改称。当時、国語教育は「書くこと」が軽んじられていました。そうした中、作文教育のサークルが続々と各地に産まれていきました。事実に基づいて、真実を見極め、ものの見方・考え方・感じ方・行動の仕方を育てる生活綴方教育の復興と発展を願い、戦前から、あるいは戦後新たに実践を始めた教師たちが広範囲に集まって「日本作文の会」はつくられました。
会員は、全国に約500名。小学校・中学校の教師が中心です。各地域のサークルでは、月に一回程度の例会で授業実践を出し合ったり、学習をしています。こうした各地域のサークルが結集して都道府県単位の組織も作られています。
全国の会員の実践・研究を元に、月刊雑誌『作文と教育』を発行しています。その内11月号は『年刊日本子ども文詩集』として編集されます。全国から寄せられた、作文、詩が学年別に掲載されています。
月1回の常任委員会を基本に、2年に1回「総会」を行っています。全国を8のブロックに分け、ブロック毎に「ブロック常任」が選出されています。都道府県単位に委員が若干名ずつ各地域の実態に応じて選出されています。
夏には、作文教育研究大会を開催しています。全体会での講演会や実践報告の他に、20から30程度の分科会に分かれて、レポートの討議を行います。他に入門講座や各地域の特色を生かした催しもあります。
綱領 ↑Top
- 私たちは、日本のつづり方教育の遺産を受け継いで、子どもの生活とはなれない、新しい作文教育の建設とその普及に努力します。
- 私たちは、真実と人間らしさを求める作文教育の実践によって、日本の教育の民主化とその発展に力を尽くします。
- 私たちは、正しく美しい日本語をみんなのものにするために、力を合わせてはたらきます。
- 私たちは、作文教育をとおして、いっそう親たちとの提携を深めます。また、作文の仕事を多くの国民のものにするよう努力します。
- 私たちは、広く会外の人たちと協力して、世界の平和と日本の民主化ならびに生活と文化の向上につとめます。
会員規約 ↑Top
第1条:この会の名称を「日本作文の会」とよぶ。
第2条:この会は生活綴方の伝統を継承しつつ、作文教育を中心に全国の実践、研究の発展と交流を図り、日本の教育の進歩に寄与する。
第3条:この会は第2条の目的を達成するため、次の活動を行う。
- 作文教育に関する歴史的、理論的、実践的研究
- 作文教育の普及と発展のための研究会、講習会の開催
- 機関誌「作文と教育」の編集。
- 作文教育に関する出版物の編集。
- 作文教育研究サークルの育成とそれへの援助。
- 自主的民間教育研究団体および内外の研究者、団体との協力連携。
- その他会の活動を進める上で必要と認めた諸活動。
第4条:この会の目的・規約に賛同し、一定の会費を納入したものを会員とする。会費の変更および納入方法については、常任委員会で決めることができる。(年額 3500円、退職教員は 3000円、学生会員は 1000円)
第5条:この会に、会員総会、委員会、常任委員会をおき、また、委員若干名、常任委員会活動に必要な若干名の常任委員、会見監査2名の役員と顧問をおく。役員の任期は2年とする。
第6条:会員総会は、この会の最高決議機関であって、2年に1回これを開き、活動方針の決定、予算、決算の審議と承認、必要とあれば規約、綱領の改正、委員(若干名)および会計監査の選出を行う。ただし、委員会が必要と認めたときは、臨時に会員総会を開くことができる。
第7条:委員会は会員総会につぐ決議機関であって、年2回以上開き、会活動の重要な事項を審議する。また、必要に応じて拡大委員会を開くことができる。
第8条:常任委員は委員会によって互選され、会活動の執行にあたる。常任委員会に常任委員長、副常任委員長、事務局長、事務局次長と事務局および各種専門部をおく。
第9条:会計監査は、会計を監査し総会に報告する。
第10条:顧問は、常任委員会が推薦し、総会の追認を受ける。
第11条:この会の経費は、会費、事業収入、寄付金、その他で賄う。会計年度は9月1日より、翌年の8月末までとする。
第12条:この規約に必要な細則は、常任委員会で定め、総会に報告する。
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会員特典 ↑Top
会員になると、
- 会員通信、会員だよりが1年間に3回ほど送られます。
- 年1回の「合宿研究会」、2年に1回の「総会」に出席することができます。
- 全国作文教育研究大会の案内が届きます。
- 全国の仲間や、すぐれた実践家とも交流が深められます。
- より自覚的に、仲間とともに、綴方・作文教育運動を進めることができます。
- 大会に参加して会費を納入したとき、会費を500円割引きます(ただし、学生会員は除く)。
■会費は年3500円、9月になったら、新年度会費を納入してください。
■学生会員は年1000円です。
■大会参加者は会費を500円割引きます(学生会員の割引はありません)。
■入会金はありません。
■退会は、ご本人のお申し出により、いつでもできます。
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